07/18/2013

災害に備えて

昨日の話です。





全体練習に先駆けて早出の選手たちが
汗を流していた午後1時。






京セラDで働くスタッフ約150名が
スタンドの一角に集合しました。






これから始まるのは防災訓練。


大地震が発生した際のスタンドからの
避難誘導をメインに、訓練は実施され
ました。






観客役のスタッフが配置についた
ところで、訓練用の館内放送が
アナウンスされます。


「只今、和歌山沖でマグニチュード
8.6の地震が発生しました。
強い余震に警戒し、その場を動か
ないでください」






「ドームは耐震設計されており
ますので慌てない様、お願いいた
します」






「皆様が一斉に出口に向かわれ
ますと大変危険です。館内の
状況を確認しておりますので、
係員・警備員の指示があるまで、
今の場所で着席し、お待ちください」


そうなのです。

地震それ自体、もちろん、恐ろしいこと
ですが、ドームのような大規模集客施設
では、パニックになった来場者によって
引き起こされる二次災害を防ぐことが、
とても重要になります。

まずは落ち着いて、そのまま席でお待ち
ください。






館内放送が終わると、直ちに警備員や
係員が同じ内容の案内を、今度は直接
来場者に伝え、場内の沈静化につとめ
ます。









やがて、二度目の館内放送が入りました。


「ただ今、大津波警報が発令され
ました」


「只今より、順じ安全な場所に
警備員・係員が誘導します。
警備員・係員の指示に従って
避難してください」


「津波到着予想は今から1時間後
です。なお、皆様全員の避難時間
は15分となります。」


「ドーム周辺への浸水も予想され
ます。ドームへの浸水はグラウンド
で膝下ほどと予想されますので
ご安心ください」


お客さんの立場になると、具体的な
時間や被害予想を知ることによって
随分と落ち着いて行動できるように
なるんだなぁと、この放送を聞いて
思いました。


そして、誘導とともに避難開始。




















避難が完了しました。


訓練ですからスムーズに避難できるのが
あたりまえです。

全員がやるべきことをわかっています
からね。

だからこそ感じたことがあります。

実際に災害が発生した場合、もちろん
誘導には全力を尽くします。

しかし、結果を一番大きく左右するのは、
来場者ご自身が災害時にどのような行動を
とるべきかの心構えをお持ちになっている
かどうかではないでしょうか。

その思いを伝えたくて、今日、この記事を
書いています。

この避難訓練は、誘導役を交代しながら、
昨日、三度繰り返し実施されました。






こちら、避難場所である3階デッキ上に
設けられた「体験ゾーン」。

何を体験するかというと、デッキ上に
3万人の来場者が避難した場合の混雑度
です。

計算上は16㎡のスペースを50人で占める
ことになります。

どんな感じになると思いますか?

ちょっと想像してみてください。



では、これがその混雑度です。






ギュウギュウ詰めというほどではなく、
さりとて、息苦しさは否めない。

そんな感じだと思います。






中に入るとこんな様子です。


あ、ボクが入ったので、この写真は
51人を収容したときの混雑具合です。


この混雑度も、あらかじめ知っているのと
そうでないのとでは、心構えも変わって
きますよね。


あたりまえですが、1万5千人が避難した
場合は、この混雑度は半分になります。






昨日の防災訓練、最後は恒例の水消火器を
使った消火訓練で終了しました。


その様子をご覧いただきながら、本日の
『閑話球題Season2』はお別れしたいと
思います。












この写真を撮っているボクの耳には
スタッフたちの

「あっ!ローアングルや」

「おっ!ローアングルや」

というざわめきが届いていました。