01/18/2015

20回目の1.17







本日1月17日の正午、ほっと神戸では、
監督、コーチ、スタッフ、そして、自主
トレ中の選手が参列し、1995年に発生
した阪神・淡路大震災の犠牲者に対し、
1分間の黙祷が捧げられました。



「がんばろう神戸」のキャッチフレーズ
のもと、BWが悲願のパ・リーグ制覇を
成し遂げた1995年。

実はこのシーズンのキャッチフレーズが
本当は「がんばろう神戸」ではなかった
ことを皆さんはご存知ですか?







震災前、既に発表されていたキャッチ
フレーズは「AMAZING BASEBALL」。

前年、仰木新監督を迎えたBWは、
「マジック」と称された采配に加え、
彗星の如く現れたニューヒーロー、
イチロー選手の活躍で、終盤まで
優勝争いを演じての2位という好成績を
収めました。

来たるべき1995年こそはファンの
皆さんがビックリするほど素晴ら
しい(AMAZING)シーズンにしよう。
そんな決意込めたキャッチフレーズ
でした。

そのシーズンを前にしてBWが本拠地
とする神戸を襲った大震災。

現実とは思えないような甚大な被害と、
そこで懸命に生き抜く市民の姿を
報道を通して目にした全国各地の人々
からは、救援物資とともに「神戸、
がんばれ!」「負けるな神戸!」の
メッセージが寄せられました。

その思いに呼応し、そして、被災者の
一員として自らを鼓舞するとともに
神戸の町にささやかではあったとしても
元気を与えられたらと、急遽キャッチ
フレーズに付け加えられたのが
「がんばろう神戸」でした。


当時、ボクはその部門の担当では
なかったので詳しい経緯は知らない
のですが、会議では満場一致の空気の
中で決定されたそうです。


ちなみに、すっかり影が薄くなった
「AMAZINGBASEBALL」ですが、
正式な記録では、このシーズンの
キャッチフレーズは「AMAZING
BASEBALL 〜がんばろう神戸〜」と
ちゃんと残されています。


ユニフォームの右袖には大急ぎで
「がんばろうKOBE」のワッペンが
取り付けられました。


なぜ「神戸」ではなく「KOBE」
なのか?


もともとあった「KOBE」の文字の上に
「がんばろう」とだけ書いたワッペンを
追加したのがその理由です。

それくらいの切羽詰まった作業でした。


あれから20年。

球団の中でも当時を知る者は少数派と
なりました。


今朝の新聞には震災の記憶が風化する
ことを危惧する記事が載っていました。

後世に残すべきかどうかは別として、
こんな些細な記憶でも、ファンの
皆さんと共有できたらなあ。

節目の年、節目の日を迎えて、そんな
ことをボクは考えていました。